23期竜王戦七番勝負第4局 羽生-渡辺戦。
角換わり腰掛銀の序盤となったが、渡辺が36手目に△73桂と跳ねずに△33銀を選択。
これには▲48飛と右四間にするのが定跡で、羽生もそう指したが、これで渡辺が自分の土俵に持ち込んだ。
下図は、封じ手の局面。
羽生の封じ手は▲46同角。
はぁー、ここで黙って、相手に手を渡しますか。
これに対し、渡辺は△44歩!
twitter上では「昔、羽生が指したバックの歩だ!」との声が上がっていた。
局面が進むにつれ、徐々に先手の攻めは息切れし、中盤で渡辺良しとなる。
羽生も手をつないで、難しいことは難しいのだが、まあ渡辺が余しているだろうという局面が続いた。しかし114手目△69銀と勝ちに行ったのが判断を誤ったようで、羽生が勝った。
△46歩~△44歩の手順が登場したことで、角換わり腰掛け銀の後手番に有力な選択肢が増えたことになる。
感想戦で羽生が、「封じ手は▲4六同角じゃつまらなかったですね。もう一工夫必要だった気がします。」と言っているので、封じ手の局面が争点になりそう。
ちなみに昔、羽生がやった歩をバックさせる手というのが、1994-06-06 名人戦 米長邦雄-羽生善治戦で現れた手順。下図の△46歩に▲同銀△44歩。
好手は形を変えて、受け継がれていくんですね。


0 コメント:
コメントを投稿