2009年2月22日日曜日

相矢倉で単に▲25桂は成立するのか?(2)

きよきよのしょうぎばんblog: 相矢倉で単に▲25桂は成立するのか?の記事にコメントを頂きました。

「何はともあれ74手目は▽3二銀と埋めるところでは?」
ええ、確かにそれが第一感ですよね。ただ、ボナンザと研究すると、埋めた割には食いつかれてしまうし、攻め駒不足で攻め合いも辛くなってしまうので、あまり良い手ではないのでは?と途中で打ち切ってしまいました。

てなわけで、改めて△32銀の変化を調べてみる。



76手目 △25歩と桂馬を取ると▲32銀成△同玉▲23金と食いつかれる。
78手目 ここで後手に上手い手があるかどうか?とりあえず平凡に指した場合だが、これだと先手に潰されてしまう。以下、一例。

2 件のコメント:

  1. わざわざ検討してもらってありがとうございます。
    とりあえず気になったことをいくつか。

    まず、76手目以下▽2五歩▲3二銀成▽同玉▲2三金▽同玉▲4三角成▽4四角で受けきれるかどうか。桂を取ると馬が死ぬので▲4四同馬?以下▽同銀▲7一角▽4二飛▲5三銀には▽同銀~▽3二金(4三から打つのは▲3一銀が嫌だけどこれもあるか)で後手がまずまず指せると思います。


    次に、78手目に▽4一銀▲同馬▽3二銀だと先手はどうするのか。馬が逃げるのでは駒得の後手が優勢でしょうし、かといってこの一瞬に寄せきるのも至難の業のように思います。

    他にも、78手目には▽4四角と置いておく手もあり、この局面も後手が互角以上の形勢であるような気がします。


    いずれにしてもこの局面からはしばらく受けに回って指してみたいですね。それで後手が指せる気がします。それにしても、定跡で結論が出ている形にもかなり複雑な変化が潜んでいるのですね。当然とはいえ改めて感じました。

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  2. 76手目以下の変化で△44角ですか!なるほど。それは見えませんでした。ただ、そこで▲25歩とされるとイヤだと思いました。

    78手目の変化は▲74馬と逃げられて飛車をいじめられる展開を予想していました。

    78手目は△44角が味が良さそうな手ですね。


    どの変化も後手が残しているかなと思うんですが、逆に優勢を意識するあまり、いやな変化が気になりすぎてしまうのかもしれません。

    この局面は丁寧に受けに回って指す局面なんですね。非常に参考になりました。ありがとうございましたm(__)m

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